SL 1.5 — Exponents and logarithms(指数法則と対数の導入)
- laws of exponents(指数法則)を使って、式を簡単にできる。
- 負の指数を分数の形に直せる。\(a^{-n} = \dfrac{1}{a^n}\)
- \(a^0 = 1\) を使える。
- logarithm(対数)が「指数を取り出す道具」だと説明できる。
- \(a^x = b\) と \(x = \log_a b\) を、行き来できる。
- \(\log_{10}\)(
log)と \(\log_e\)(ln)を、電卓で計算できる。 - \(a^x = b\) の形の方程式を、対数を使って解ける。
SL 1.5 の欄には、次の1行だけが印刷されています。
\[ a^x = b \iff x = \log_a b, \qquad \text{where } a > 0, \ b > 0, \ a \neq 1 \]
指数法則は載っていません。 \(a^m \times a^n = a^{m+n}\) などは、自分で覚えておく必要があります。
\(\iff\) は「同じことである」という記号です。左と右は、同じことを別の書き方で言っているだけです。
この項目には、HL だけの内容が2つ紛れ込みやすいので、先に切り分けておきます。
1. log の法則は SL の範囲外です
\[ \log_a xy = \log_a x + \log_a y, \qquad \log_a \frac{x}{y} = \log_a x - \log_a y, \qquad \log_a x^m = m\log_a x \]
これは AHL 1.9、つまり HL だけの項目です。SL では出ません。 公式集にも載っていません。
2. 分数の指数も SL の範囲外です
\(5^{\frac{1}{2}}\)、\(32^{\frac{3}{5}}\)、\(x^{-\frac{1}{2}}\) のような形は AHL 1.10 です。シラバスの SL 1.5 は
Laws of exponents with integer exponents
と書かれていて、指数は整数だけです。
この2つに時間を使う必要はありません。 AA の教科書やネットの解説には必ず出てきますが、SL の試験では問われません。
The idea
この項目は、中身が2つあります。前半が指数法則、後半が対数です。別々に読んで構いません。
前半:laws of exponents(指数法則)
指数の意味
\(a^n\) は「\(a\) を \(n\) 回掛ける」という意味です。
\[ 2^5 = 2 \times 2 \times 2 \times 2 \times 2 = 32 \]
\(a\) を base(底)、\(n\) を exponent(指数)といいます。
6つの法則
公式集に載っていないので、覚える必要があります。 ただし6つとも、書き出せば当たり前のことです(Why it works を参照)。
| 法則 | 何をするか | シラバスの例 |
|---|---|---|
| \(a^m \times a^n = a^{m+n}\) | 掛けたら指数を足す | \(5^3 \times 5^{-6} = 5^{-3}\) |
| \(a^m \div a^n = a^{m-n}\) | 割ったら指数を引く | \(6^4 \div 6^3 = 6\) |
| \((a^m)^n = a^{mn}\) | 累乗は指数を掛ける | \((2^3)^{-4} = 2^{-12}\) |
| \((ab)^n = a^n b^n\) | カッコの中の全部にかかる | \((2x)^4 = 16x^4\) |
| \(a^{-n} = \dfrac{1}{a^n}\) | 負の指数は分数になる | \(2x^{-3} = \dfrac{2}{x^3}\) |
| \(a^{0} = 1\) | 何でも \(0\) 乗は \(1\) | \(7^0 = 1\) |
右の列はシラバスに書かれている例そのものです。試験もこのくらいの難しさだと思ってください。
とくに注意する2つ
\[ (2x)^4 = 2^4 \times x^4 = 16x^4, \qquad 2x^4 = 2 \times x^4 \]
カッコがあるかどうかで、\(2\) にも指数がかかるかが変わります。
\(x = 3\) で確かめてみましょう。
- \((2 \times 3)^4 = 6^4 = 1296\)
- \(2 \times 3^4 = 2 \times 81 = 162\)
まったく違う数です。カッコを見落とさないでください。
\[ 2x^{-3} = 2 \times \frac{1}{x^3} = \frac{2}{x^3} \]
\(\dfrac{1}{2x^3}\) ではありません。 負の指数が付いているのは \(x\) だけで、\(2\) には付いていないからです。
カッコが付いていれば話は別です。
\[ (2x)^{-3} = \frac{1}{(2x)^3} = \frac{1}{8x^3} \]
どこに指数が付いているかを、指で押さえて確認してください。
\(a^0 = 1\) はなぜか
\[ \frac{5^3}{5^3} = 5^{3-3} = 5^{0} \]
一方で、同じものを割っているので \(\dfrac{5^3}{5^3} = \dfrac{125}{125} = 1\) です。
ですから \(5^0 = 1\)。\(a\) が何であっても(\(0\) でなければ)同じことが言えます。
後半:logarithms(対数)
なぜ対数が要るのか
SL 1.3 や SL 1.4 で、こういう問題をやりました。
人口が毎年 \(8\%\) 増える。はじめて \(2.4\) 倍になるのは何年後か。
式にすると
\[ 1.08^{\,n} = 2.4 \]
です。\(n\) が指数の中にいます。 これまでは、電卓で表を作って読むか、グラフの交点を求めるしかありませんでした。
指数の中にいる \(n\) を、直接取り出す道具があれば、一発で解けます。それが logarithm(対数)です。
定義
公式集の1行が、そのまま定義です。
\[ a^x = b \iff x = \log_a b \tag{1}\]
左と右は、同じことを言っています。 書き方を変えただけです。
\[ \underbrace{2^3 = 8}_{\text{指数の形}} \qquad \iff \qquad \underbrace{\log_2 8 = 3}_{\text{対数の形}} \]
\(\log\) は「指数を取り出す道具」
\(\log_2 8\) を、日本語で読んでみてください。
「\(2\) を何乗したら \(8\) になるか」
答えは \(3\) です。だから \(\log_2 8 = 3\)。
\(\log\) が返してくるのは、いつも「指数」です。ここさえ押さえれば、あとは慣れの問題です。
| 対数の形 | 読み方 | 指数の形 | 値 |
|---|---|---|---|
| \(\log_{10} 1000\) | \(10\) を何乗したら \(1000\)? | \(10^3 = 1000\) | \(3\) |
| \(\log_2 16\) | \(2\) を何乗したら \(16\)? | \(2^4 = 16\) | \(4\) |
| \(\log_{10} 0.01\) | \(10\) を何乗したら \(0.01\)? | \(10^{-2} = 0.01\) | \(-2\) |
| \(\log_5 1\) | \(5\) を何乗したら \(1\)? | \(5^0 = 1\) | \(0\) |
\(b > 0\) という条件
公式集に \(b > 0\) と書いてあります。\(\log\) の中身は正の数だけです。
理由は簡単で、\(a^x\) はどんな \(x\) を入れても正になるからです。\(2^x\) が \(-8\) になることはありません。
ですから \(\log_{10}(-5)\) や \(\log_{10} 0\) は存在しません。 電卓に入れると Error が出ます。
2つの特別な底
シラバスは、底が \(10\) と \(e\) の場合を扱うと書いています。この2つだけ、特別な書き方があります。
| 書き方 | 意味 | 電卓のキー |
|---|---|---|
| \(\log x\) | \(\log_{10} x\)(底が \(10\)) | log |
| \(\ln x\) | \(\log_e x\)(底が \(e\)) | ln |
底が書いてなければ \(10\)、ln と書いてあれば \(e\) です。
\(e\) は \(\pi\) と同じような特別な数で、値は
\[ e = 2.71828\ldots \]
です。\(\pi\) が円のあちこちに顔を出すのと同じで、\(e\) は増え方・減り方を扱うところに顔を出します。
SL 1.5 では、\(e\) が何かを深く知る必要はありません。 「\(\ln\) は底が \(e\) の \(\log\) である」と分かっていれば十分です。\(e\) そのものは SL 2.5(指数関数のモデル)で改めて出てきます。
電卓では \(e\) が1つのキーになっています。\(e^1\) を計算すれば \(2.718\ldots\) が出ます。
電卓で値を出す
シラバスにこう書かれています。
Numerical evaluation of logarithms using technology.
手で計算する必要はありません。 \(\log_{10} 500\) の値は、電卓に打ち込めば出ます。
\[ \log_{10} 500 = 2.6989\ldots \approx 2.70 \ (3\text{ s.f.}) \]
検算。 \(10^{2.70} = 501\ldots\) で、だいたい \(500\)。合っています。\(\log_{10} 100 = 2\)、\(\log_{10} 1000 = 3\) なので、\(500\) なら \(2\) と \(3\) のあいだのはずです。
指数の形と対数の形を行き来する
これが SL 1.5 で一番よく問われる操作です。式 1 を左右どちらにも使えるようにしてください。
\[ \underbrace{10^{x} = 45}_{\text{指数の形}} \qquad \longrightarrow \qquad \underbrace{x = \log_{10} 45 = 1.65}_{\text{対数の形}} \]
\[ \underbrace{\ln x = 4}_{\text{対数の形}} \qquad \longrightarrow \qquad \underbrace{x = e^{4} = 54.6}_{\text{指数の形}} \]
\(a^x = b\) には数が3つあります。分からないのがどれかで、やることが決まります。
| 分からないもの | 例 | やること |
|---|---|---|
| \(b\)(答え) | \(2^5 = \ ?\) | そのまま計算 |
| \(x\)(指数) | \(2^{\,?} = 100\) | 対数を使う |
| \(a\)(底) | \(?^{\,3} = 64\) | 3乗根など |
対数の出番は、真ん中の行だけです。「指数が分からないときに使う道具」と覚えてください。
Why it works
ここでは、指数法則がなぜ成り立つのかを見ます。書き出せば当たり前だと分かります。
なぜ掛けたら足すのか
\[ a^3 \times a^2 = \underbrace{(a \times a \times a)}_{3\text{個}} \times \underbrace{(a \times a)}_{2\text{個}} = \underbrace{a \times a \times a \times a \times a}_{5\text{個}} = a^{5} \]
\(a\) の個数を数えているだけです。\(3\) 個と \(2\) 個で合わせて \(5\) 個。だから指数を足します。
なぜ負の指数が分数になるのか
\[ \frac{a^{2}}{a^{5}} = \frac{\overbrace{a \times a}^{2\text{個}}}{\underbrace{a \times a \times a \times a \times a}_{5\text{個}}} = \frac{1}{a \times a \times a} = \frac{1}{a^{3}} \]
一方、法則どおりに指数を引くと
\[ \frac{a^{2}}{a^{5}} = a^{2-5} = a^{-3} . \]
両方とも同じものなので、\(a^{-3} = \dfrac{1}{a^{3}}\) です。負の指数は「引ききれなかったぶんが分母に残った」と考えると納得できます。
対数は「指数の言い換え」
対数には、新しい中身は何もありません。同じ関係を、別の側から見ているだけです。
\[ 2^{3} = 8 \]
この式には数が3つあります。どれを主役にするかで、呼び方が変わります。
| 主役 | 書き方 | 名前 |
|---|---|---|
| \(8\) | \(2^3 = 8\) | 累乗 |
| \(3\) | \(\log_2 8 = 3\) | 対数 |
| \(2\) | \(\sqrt[3]{8} = 2\) | 3乗根 |
\(3\) を主役にしたのが対数です。それだけのことです。
Worked examples
問題文は英語です。意味が理解できなかったら、問題文の下の「日本語訳」を開いてください。解説は日本語です。
例題 1 Write each of the following as a single power.
(a) \(7^{5} \times 7^{-8}\)
(b) \(9^{6} \div 9^{4}\)
(c) \((3^{4})^{-2}\)
(d) \((2x)^{5}\)
日本語訳
次のそれぞれを、1つの累乗の形で書きなさい。
(a) \(7^{5} \times 7^{-8}\)
(b) \(9^{6} \div 9^{4}\)
(c) \((3^{4})^{-2}\)
(d) \((2x)^{5}\)
(a single power は「\(a^n\) という形1つにまとめる」という意味です。)
(a) 掛け算なので指数を足します(表 1)。
\[ 7^{5} \times 7^{-8} = 7^{5 + (-8)} = 7^{-3} \]
負の数を足すので、結果も負になります。\(5 - 8 = -3\)。
(b) 割り算なので指数を引きます。
\[ 9^{6} \div 9^{4} = 9^{6-4} = 9^{2} \]
\(9^2 = 81\) と書いても構いません。
(c) 累乗の累乗なので指数を掛けます。
\[ (3^{4})^{-2} = 3^{4 \times (-2)} = 3^{-8} \]
足して \(3^2\) としないでください。 カッコの外に指数があるときは掛け算です。
(d) カッコの中の全部に指数がかかります。
\[ (2x)^{5} = 2^{5} \times x^{5} = 32x^{5} \]
\(2x^5\) ではありません。 \(2\) にも \(5\) 乗がかかって \(32\) になります。
(a) \(7^{5} \times 7^{-8} = 7^{-3}\)
(b) \(9^{6} \div 9^{4} = 9^{2}\)
(c) \((3^{4})^{-2} = 3^{-8}\)
(d) \((2x)^{5} = 32x^{5}\)
例題 2 Write each of the following without negative exponents.
(a) \(5x^{-2}\)
(b) \((3x)^{-2}\)
(c) \(2^{-3}\)
日本語訳
次のそれぞれを、負の指数を使わない形で書きなさい。
(a) \(5x^{-2}\)
(b) \((3x)^{-2}\)
(c) \(2^{-3}\)
- と (b) は似て見えますが、まったく違います。
- \(5x^{-2}\) … \(-2\) が付いているのは \(x\) だけ
- \((3x)^{-2}\) … \(-2\) が付いているのは \((3x)\) 全体
カッコの有無を、最初に確認してください。
(a) \(x^{-2} = \dfrac{1}{x^{2}}\) なので、
\[ 5x^{-2} = 5 \times \frac{1}{x^{2}} = \frac{5}{x^{2}} \]
\(5\) は分子に残ります。 \(\dfrac{1}{5x^2}\) ではありません。
(b) カッコ全体に \(-2\) が付いているので、
\[ (3x)^{-2} = \frac{1}{(3x)^{2}} = \frac{1}{9x^{2}} \]
\(3\) も \(2\) 乗されて \(9\) になります。
(c)
\[ 2^{-3} = \frac{1}{2^{3}} = \frac{1}{8} \]
\(-8\) ではありません。負の指数は「負の数」ではなく「分数」になります。
(a) \(5x^{-2} = \dfrac{5}{x^{2}}\)
(b) \((3x)^{-2} = \dfrac{1}{9x^{2}}\)
(c) \(2^{-3} = \dfrac{1}{8}\)
例題 3 (a) Write \(10^{3} = 1000\) in logarithmic form.
(b) Find the value of \(\log_{10} 500\), correct to three significant figures.
(c) Find the value of \(\ln 8\), correct to three significant figures.
(d) Given that \(\ln x = 4\), find the value of \(x\), correct to three significant figures.
日本語訳
(a) \(10^{3} = 1000\) を対数の形で書きなさい。
(b) \(\log_{10} 500\) の値を、有効数字3桁で求めなさい。
(c) \(\ln 8\) の値を、有効数字3桁で求めなさい。
(d) \(\ln x = 4\) のとき、\(x\) の値を有効数字3桁で求めなさい。
(a) 式 1 をそのまま当てはめます。\(a = 10\)、\(x = 3\)、\(b = 1000\)。
\[ 10^{3} = 1000 \quad \iff \quad \log_{10} 1000 = 3 \]
指数の \(3\) が、\(\log\) の答えになります。
(b) 電卓の log キーです(GDCの使い方)。
\[ \log_{10} 500 = 2.6989\ldots \approx 2.70 \]
検算。 \(\log_{10} 100 = 2\)、\(\log_{10} 1000 = 3\) なので、\(500\) なら \(2\) と \(3\) のあいだ。\(2.70\) は妥当です。
(c) 電卓の ln キーです。\(\ln\) は底が \(e\) の \(\log\) でした(表 3)。
\[ \ln 8 = 2.0794\ldots \approx 2.08 \]
(d) 今度は対数の形から指数の形へ戻します。\(\ln x = 4\) は \(\log_e x = 4\) のことなので、
\[ \log_e x = 4 \quad \iff \quad x = e^{4} = 54.598\ldots \approx 54.6 \]
ln を消すには e を使う
\(\ln x = 4\) を見て「\(x = 4\) のなにか」と迷ったら、指数の形に書き直してください。
\[ \ln x = 4 \quad \longrightarrow \quad e^{4} = x \]
同じように、\(\log_{10} x = 3\) なら \(x = 10^{3} = 1000\) です。
\(\log\) の反対は「底を何乗するか」です。この行き来ができれば、SL 1.5 の対数は9割終わっています。
(a) \(\log_{10} 1000 = 3\)
(b) \(\log_{10} 500 = 2.6989\ldots \approx 2.70\)
(c) \(\ln 8 = 2.0794\ldots \approx 2.08\)
(d) \(x = e^{4} = 54.598\ldots \approx 54.6\)
例題 4 The population of a town is currently \(5000\). It is increasing by \(8\%\) each year.
(a) Show that the population after \(n\) years is given by \(5000 \times 1.08^{\,n}\).
(b) Find the number of complete years after which the population first exceeds \(12\,000\).
日本語訳
ある町の人口は現在 \(5000\) 人です。人口は毎年 \(8\%\) ずつ増えています。
(a) \(n\) 年後の人口が \(5000 \times 1.08^{\,n}\) で表されることを示しなさい。
(b) 人口がはじめて \(12\,000\) 人を超えるのは、何年後(ちょうど何年)ですか。
(a) Show that なので、過程を書くことが点になります。
\(8\%\) 増えるので、毎年 \(108\%\) になります。つまり毎年 \(1.08\) を掛けます。
\[ 5000 \xrightarrow{\times 1.08} 5000 \times 1.08 \xrightarrow{\times 1.08} 5000 \times 1.08^{2} \xrightarrow{\times 1.08} \cdots \]
\(n\) 年後には \(1.08\) を \(n\) 回掛けているので、人口は \(5000 \times 1.08^{\,n}\) です。
(b) ここで対数の出番です。
\[ 5000 \times 1.08^{\,n} > 12\,000 \]
\[ 1.08^{\,n} > 2.4 \]
\(n\) が指数の中にいます(表 4 の真ん中の行)。式 1 を使って取り出します。
\[ 1.08^{\,n} = 2.4 \quad \iff \quad n = \log_{1.08} 2.4 \]
電卓の log テンプレート(GDCの使い方)で底に \(1.08\) を入れると、
\[ n = 11.375\ldots \]
\(11\) 年ではまだ届かないので、切り上げて \(12\) 年です。
検算。 \(n = 11\) で \(11\,658\) 人、\(n = 12\) で \(12\,591\) 人。たしかに \(12\) 年目にはじめて超えます ✓
SL 1.3 や SL 1.4 でやった方法(Lists & Spreadsheet で表を作る、Graphs で交点を求める)でも、まったく同じ答えが出ます。
シラバスは電卓の使用を前提にしているので、どの方法でも正解です。
対数のよいところは、\(n\) の値が一度に出ることです。\(11.375\) と出れば、切り上げて \(12\) とすぐ決まります。表を作るより速い場面が多くなります。
苦手なら表のままでも構いません。 ただ、対数が使えると選択肢が増えます。
(a) An increase of 8% means multiplying by 1.08 each year.
\[\text{After } n \text{ years: } 5000 \times 1.08^{\,n}\]
(b) \[5000 \times 1.08^{\,n} > 12\,000 \quad \Longrightarrow \quad 1.08^{\,n} > 2.4\]
\[n = \log_{1.08} 2.4 = 11.375\ldots\]
The population first exceeds 12 000 after 12 years.
例題 5 The loudness \(L\), in decibels, of a sound of intensity \(I\) watts per square metre is given by
\[ L = 10 \log_{10}\left(\frac{I}{I_0}\right), \qquad \text{where } I_0 = 10^{-12} . \]
(a) Find the loudness of a sound of intensity \(3.5 \times 10^{-6}\) watts per square metre, correct to three significant figures.
(b) Find the intensity of a sound of loudness \(85\) decibels, giving your answer in the form \(a \times 10^{k}\).
日本語訳
強さ \(I\)(ワット毎平方メートル)の音の大きさ \(L\)(デシベル)は、上の式で表されます。ただし \(I_0 = 10^{-12}\) です。
(a) 強さが \(3.5 \times 10^{-6}\) ワット毎平方メートルの音の大きさを、有効数字3桁で求めなさい。
(b) 大きさが \(85\) デシベルの音の強さを求めなさい。答えは \(a \times 10^{k}\) の形で書きなさい。
(a) 式に代入するだけです。SL 1.1 の指数の割り算がここで効きます。
\[ \frac{I}{I_0} = \frac{3.5 \times 10^{-6}}{10^{-12}} = 3.5 \times 10^{-6 - (-12)} = 3.5 \times 10^{6} \]
\[ L = 10 \log_{10}(3.5 \times 10^{6}) = 10 \times 6.5440\ldots = 65.440\ldots \approx 65.4 \ \text{dB} \]
(b) 今度は逆向きです。\(\log\) の中身を求めます。
\[ 85 = 10 \log_{10}\left(\frac{I}{I_0}\right) \]
まず \(10\) で割ります。
\[ 8.5 = \log_{10}\left(\frac{I}{I_0}\right) \]
ここで対数の形から指数の形へ(式 1)。
\[ \frac{I}{I_0} = 10^{8.5} \]
\[ I = 10^{8.5} \times 10^{-12} = 10^{8.5 - 12} = 10^{-3.5} = 3.1622\ldots \times 10^{-4} \]
\[ \approx 3.16 \times 10^{-4} \]
- \(\log\) だけの形にする(今回は両辺を \(10\) で割った)
- 底を何乗するかの形に書き直す(式 1)
\[ \log_{10} A = c \quad \iff \quad A = 10^{\,c} \]
\(\ln A = c\) なら \(A = e^{\,c}\) です。底が変わるだけで、やることは同じです。
\(10\) で割る前に \(\log\) を外そうとすると失敗します。\(\log\) の前に数がくっついていたら、先にそれを消してください。
(a) \[\frac{I}{I_0} = \frac{3.5 \times 10^{-6}}{10^{-12}} = 3.5 \times 10^{6}\] \[L = 10\log_{10}(3.5 \times 10^{6}) = 65.44\ldots \approx 65.4 \text{ dB}\]
(b) \[85 = 10\log_{10}\left(\frac{I}{I_0}\right) \quad \Longrightarrow \quad 8.5 = \log_{10}\left(\frac{I}{I_0}\right)\] \[\frac{I}{I_0} = 10^{8.5} \quad \Longrightarrow \quad I = 10^{8.5} \times 10^{-12} = 10^{-3.5}\] \[I = 3.16 \times 10^{-4}\]
Common errors
\(a^{3} \times a^{2} = a^{6}\) としてしまう間違いです。正しくは \(a^{5}\)。
掛けたら足す、累乗は掛ける。 混ざりやすいところです。
\[ a^{3} \times a^{2} = a^{5}, \qquad (a^{3})^{2} = a^{6} \]
小さい数で確かめてください。\(2^3 \times 2^2 = 8 \times 4 = 32 = 2^5\) ✓
\(2x^{-3} = \dfrac{1}{2x^{3}}\) は間違いです。正しくは \(\dfrac{2}{x^{3}}\)。
負の指数が付いているのは \(x\) だけです。\(2\) には付いていません。
カッコがあれば話は別で、\((2x)^{-3} = \dfrac{1}{8x^{3}}\) になります。カッコを見てください。
正しくは \(\dfrac{1}{8}\) です。
負の指数は「答えが負になる」という意味ではありません。 「分数になる」という意味です。
\(2^{-3}\) は \(2\) を \(3\) 回割るので、小さくなります。負にはなりません。
\(\log_{10}(-5)\) や \(\ln 0\) は存在しません。 公式集にも \(b > 0\) と書かれています。
電卓に入れると Error が出ます。エラーが出たら、まず中身の符号を確認してください。
途中の計算で \(\log\) の中身が負になったら、そこまでのどこかで間違えています。
\[ 85 = 10\log_{10} A \]
からいきなり \(A = 10^{85}\) とするのは間違いです。先に \(10\) で割って \(8.5 = \log_{10} A\) にしてから外します。
\(\log\) を外せるのは、\(\log\) だけの形になったときです。
- \(\log xy = \log x + \log y\) などの log の法則は AHL 1.9
- \(5^{\frac{1}{2}}\) のような 分数の指数は AHL 1.10
どちらも SL の範囲外です。公式集にも載っていません。
AA の教科書やネットの解説には出てきますが、SL の試験では問われません。 時間を使う必要はありません。
- \(\log x\) … 底は \(10\)
- \(\ln x\) … 底は \(e\)(\(2.718\ldots\))
\(\log_{10} 8 = 0.903\)、\(\ln 8 = 2.08\)。まったく違う値です。
問題文の記号をそのまま使ってください。書いてあるほうのキーを押す、それだけです。
Using your GDC (TI-Nspire CX II)
log と ln のキー
\(\log_{10}\) と \(\ln\) は、専用のキーがあります。
ln… そのままキーがありますlog…ctrl+10^xで出ます
打ち込むと \(\log_{10}(\ \ )\) のようにカッコが出るので、中身を入れて enter です。
底を自分で決める(log テンプレート)
例 4 のように、底が \(10\) でも \(e\) でもないことがあります。\(\log_{1.08} 2.4\) のような形です。
このときは、log テンプレートを使います。
ctrl + 10^x
で出てくる \(\log_{\square}(\square)\) の左下の小さいボックスに底を入れます。tab で移動できます。
\[ \log_{1.08}(2.4) \quad \longrightarrow \quad 11.375\ldots \]
左下のボックスを空のままにすると、底が \(10\) として計算されます。
\(\log_{10} 2.4 = 0.380\) と \(\log_{1.08} 2.4 = 11.4\) では、まったく違う答えです。
\(1\) より小さい値が出たら、底を入れ忘れています。入力した式の形を、目で確かめてください。
\(e\) を入力する
\(e^{4}\) のような形は、e^x のキーで打ちます。
\[ e^{4} = 54.598\ldots \]
\(e\) そのものの値が見たければ、\(e^{1}\) を計算してください。\(2.71828\ldots\) が出ます。
対数を使わない解き方も残しておく
例 4 の (b) は、対数を使わなくても解けます。SL 1.3 で使った方法です。
方法1:表を作る(Lists & Spreadsheet)
=seq(n, n, 0, 20)
=5000 × 1.08^a[]
\(12\,000\) を超える最初の行を探すだけです。
方法2:グラフの交点(Graphs)
\[ f_1(x) = 5000 \times 1.08^{\,x}, \qquad f_2(x) = 12\,000 \]
menu → 6: Analyze Graph → 4: Intersection
lower bound? と upper bound? を聞かれるので、交点をはさんで enter を \(2\) 回押します(→ SL 2.4)。
\(x = 11.375\ldots\) が出ます。対数と同じ答えです。
シラバスは電卓の使用を前提にしているので、3つの方法はどれも正解です。
- 対数 … 速い。値が一度に出る
- 表 … 確実。切り上げ・切り下げで迷わない
- グラフ … 見た目で分かる
まずはどれか1つを確実にできるようにしてください。 試験中に迷うのが一番よくありません。
余裕があれば、1つで解いて、もう1つで検算するのが理想です。
Exercises
各問題に、折りたたみが3つ付いています。日本語訳、解答例(答案用紙に書くべきこと。英語です)、解説(なぜそうなるか。日本語です)。
まず自分で解いて、次に解答例と見くらべてください。解説は、合わなかったときだけ開けば十分です。
1 Write each of the following as a single power.
(a) \(4^{7} \times 4^{-3}\)
(b) \(8^{2} \div 8^{5}\)
(c) \((5^{-2})^{3}\)
(d) \((3y)^{4}\)
日本語訳
次のそれぞれを、1つの累乗の形で書きなさい。
(a) \(4^{7} \times 4^{-3}\)
(b) \(8^{2} \div 8^{5}\)
(c) \((5^{-2})^{3}\)
(d) \((3y)^{4}\)
(a) \(4^{7} \times 4^{-3} = 4^{4}\)
(b) \(8^{2} \div 8^{5} = 8^{-3}\)
(c) \((5^{-2})^{3} = 5^{-6}\)
(d) \((3y)^{4} = 81y^{4}\)
(a) \(7 + (-3) = 4\)。負の数を足すので減ります。
(b) \(2 - 5 = -3\)。答えが負の指数でも構いません。 \(\dfrac{1}{8^3}\) と書いてもよいですが、a single power と指定されているので \(8^{-3}\) のままが自然です。
(c) \((-2) \times 3 = -6\)。累乗なので掛けます。
(d) \(3^4 = 81\)。カッコの中の両方に \(4\) 乗がかかります。\(3y^4\) ではありません。
2 Write each of the following without negative exponents.
(a) \(7x^{-4}\)
(b) \((2y)^{-3}\)
(c) \(\dfrac{6}{x^{-2}}\)
日本語訳
次のそれぞれを、負の指数を使わない形で書きなさい。
(a) \(7x^{-4}\)
(b) \((2y)^{-3}\)
(c) \(\dfrac{6}{x^{-2}}\)
(a) \(7x^{-4} = \dfrac{7}{x^{4}}\)
(b) \((2y)^{-3} = \dfrac{1}{8y^{3}}\)
(c) \(\dfrac{6}{x^{-2}} = 6x^{2}\)
(a) \(7\) は分子に残ります。\(-4\) が付いているのは \(x\) だけです。
(b) カッコ全体なので \(2^3 = 8\) も分母に行きます。
(c) が一番むずかしいところです。分母にある負の指数は、分子に上がると正になります。
\[\frac{6}{x^{-2}} = \frac{6}{\frac{1}{x^{2}}} = 6 \times x^{2} = 6x^{2}\]
「分数で割ることは、逆数を掛けること」というだけの話です。
3 Find the value of each of the following.
(a) \(2^{-4}\)
(b) \((-3)^{0}\)
(c) \(\left(\dfrac{1}{2}\right)^{-3}\)
日本語訳
次のそれぞれの値を求めなさい。
(a) \(2^{-4}\)
(b) \((-3)^{0}\)
(c) \(\left(\dfrac{1}{2}\right)^{-3}\)
(a) \(2^{-4} = \dfrac{1}{2^{4}} = \dfrac{1}{16}\)
(b) \((-3)^{0} = 1\)
(c) \(\left(\dfrac{1}{2}\right)^{-3} = 2^{3} = 8\)
(a) \(-16\) ではありません。分数になります。
(b) \(0\) 乗はいつも \(1\) です。\(-3\) でも \(1\) になります(\(0\) 以外なら何でも)。
(c) 分数の負の指数は、ひっくり返して正の指数になります。
\[\left(\frac{1}{2}\right)^{-3} = \frac{1}{\left(\frac{1}{2}\right)^{3}} = \frac{1}{\frac{1}{8}} = 8\]
\(\dfrac{1}{2}\) を \(3\) 回割るので、大きくなります。\(1\) より小さい数の負の指数は、大きい数になると覚えておくと検算に使えます。
4 Write each of the following in the other form (exponential \(\leftrightarrow\) logarithmic).
(a) \(2^{6} = 64\)
(b) \(\log_{10} 0.001 = -3\)
(c) \(e^{5} = 148.4\ldots\)
日本語訳
次のそれぞれを、もう一方の形(指数の形 ⇄ 対数の形)で書きなさい。
(a) \(2^{6} = 64\)
(b) \(\log_{10} 0.001 = -3\)
(c) \(e^{5} = 148.4\ldots\)
(a) \(\log_{2} 64 = 6\)
(b) \(10^{-3} = 0.001\)
(c) \(\ln 148.4\ldots = 5\)
式 1 を左右に使うだけです。\(a^x = b \iff x = \log_a b\)。
(a) 底が \(2\)、指数が \(6\)、答えが \(64\)。\(\log\) の答えになるのは指数の \(6\) です。
(b) 底が \(10\)、\(\log\) の答えが \(-3\)、中身が \(0.001\)。ですから \(10^{-3} = 0.001\)。
(c) \(e\) が底なので、\(\log_e\) つまり \(\ln\) を使います。\(\log_{e} 148.4 = 5\) と書いても正しいですが、\(\ln\) のほうが自然です。
5 Find the value of each of the following, correct to three significant figures.
(a) \(\log_{10} 45\)
(b) \(\ln 20\)
(c) \(\log_{2} 50\)
日本語訳
次のそれぞれの値を、有効数字3桁で求めなさい。
(a) \(\log_{10} 45\)
(b) \(\ln 20\)
(c) \(\log_{2} 50\)
(a) \(\log_{10} 45 = 1.6532\ldots \approx 1.65\)
(b) \(\ln 20 = 2.9957\ldots \approx 3.00\)
(c) \(\log_{2} 50 = 5.6438\ldots \approx 5.64\)
(b) は \(3.00\) と書いてください。\(3\) だけでは有効数字3桁になりません。\(0\) を落とさないのは SL 1.6 でも出てくる話です。
(c) は底が \(2\) なので、log テンプレートの左下のボックスに \(2\) を入れます。 空にすると \(\log_{10} 50 = 1.70\) になってしまいます。
検算。 \(2^5 = 32\)、\(2^6 = 64\) なので、\(\log_2 50\) は \(5\) と \(6\) のあいだ。\(5.64\) は妥当です。
6 Solve the equation \(3^{x} = 200\), giving your answer correct to three significant figures.
日本語訳
方程式 \(3^{x} = 200\) を解きなさい。答えは有効数字3桁で書きなさい。
\[3^{x} = 200 \quad \Longrightarrow \quad x = \log_{3} 200\]
\[x = 4.8227\ldots \approx 4.82\]
7 The population of a city is currently \(8000\) and is increasing by \(5\%\) each year. Find the number of complete years after which the population first reaches \(20\,000\).
日本語訳
ある都市の人口は現在 \(8000\) 人で、毎年 \(5\%\) ずつ増えています。人口がはじめて \(20\,000\) 人に達するのは、何年後(ちょうど何年)ですか。
\[8000 \times 1.05^{\,n} \geq 20\,000 \quad \Longrightarrow \quad 1.05^{\,n} \geq 2.5\]
\[n = \log_{1.05} 2.5 = 18.78\ldots\]
The population first reaches 20 000 after 19 years.
\(5\%\) 増えるので \(r = 1.05\)(SL 1.3)。\(\dfrac{20\,000}{8000} = 2.5\) 倍になればよい、と考えます。
\(18.78\) を切り上げて \(19\) です。\(18\) 年後はまだ \(19\,253\) 人で届きません。
検算。 \(n = 19\) で \(20\,216\) 人。たしかに \(19\) 年目にはじめて \(20\,000\) を超えます ✓
表やグラフで解いても同じ答えです。自分がやりやすい方法で構いません。
8 A car is bought for \(\$30\,000\). Its value depreciates by \(15\%\) each year. Find the number of complete years after which its value first falls below \(\$10\,000\).
日本語訳
ある車を \(\$30\,000\) で買いました。その価値は毎年 \(15\%\) ずつ下がります。価値がはじめて \(\$10\,000\) を下回るのは、何年後(ちょうど何年)ですか。
\[30\,000 \times 0.85^{\,n} < 10\,000 \quad \Longrightarrow \quad 0.85^{\,n} < \frac{1}{3}\]
\[n = \log_{0.85} \frac{1}{3} = 6.759\ldots\]
The value first falls below $10 000 after 7 years.
\(15\%\) 下がるので残るのは \(85\%\)、\(r = 0.85\)(SL 1.4)。
底が \(1\) より小さいので、少し不思議に見えるかもしれません。\(\log_{0.85} \frac{1}{3}\) は正の値 \(6.76\) になります。\(0.85\) を \(6.76\) 回掛けると \(\frac{1}{3}\) になる、ということです。
\(6.76\) を切り上げて \(7\) です。\(6\) 年後はまだ \(\$11\,314\) で、\(\$10\,000\) を上回っています。
検算。 \(n = 7\) で \(\$9617\)。たしかに下回ります ✓
SL 1.4 では表で解きました。対数を使うと1行で済みます。
9 The energy \(E\), in joules, released by an earthquake of magnitude \(M\) on the Richter scale is given by
\[ \log_{10} E = 1.5M + 4.8 . \]
(a) Find the energy released by an earthquake of magnitude \(6\), giving your answer in the form \(a \times 10^{k}\).
(b) Show that an earthquake of magnitude \(7\) releases about \(31.6\) times as much energy as one of magnitude \(6\).
日本語訳
マグニチュード \(M\) の地震が放出するエネルギー \(E\)(ジュール)は、上の式で表されます。
(a) マグニチュード \(6\) の地震が放出するエネルギーを求めなさい。答えは \(a \times 10^{k}\) の形で書きなさい。
(b) マグニチュード \(7\) の地震は、マグニチュード \(6\) の地震の約 \(31.6\) 倍のエネルギーを放出することを示しなさい。
(a) When \(M = 6\): \[\log_{10} E = 1.5(6) + 4.8 = 13.8\] \[E = 10^{13.8} = 6.3095\ldots \times 10^{13} \approx 6.31 \times 10^{13} \text{ J}\]
(b) When \(M = 7\): \[\log_{10} E = 1.5(7) + 4.8 = 15.3 \quad \Longrightarrow \quad E = 10^{15.3}\]
\[\frac{10^{15.3}}{10^{13.8}} = 10^{15.3 - 13.8} = 10^{1.5} = 31.62\ldots \approx 31.6 \quad ✓\]
(a) まず \(\log_{10} E\) の値を出し、それから \(\log\) を外します(式 1)。\(E = 10^{13.8}\) です。
答えを \(a \times 10^{k}\) にするには、電卓が出した \(6.3095\text{E}13\) を読み替えます(SL 1.1)。
(b) Show that なので過程が点になります。割り算で指数を引くところが要です。
\[\frac{10^{15.3}}{10^{13.8}} = 10^{1.5}\]
\(10^{1.5} = 31.6\)。マグニチュードが \(1\) 上がるごとに、エネルギーは約 \(31.6\) 倍になります。
\(M\) が \(1\) 増えると \(\log_{10} E\) が \(1.5\) 増える、それが \(10^{1.5}\) 倍を意味する。対数のスケールが「かけ算の世界」を「たし算の世界」に変えている、という例です。
10 \(\$5000\) is invested at a nominal annual rate of \(4.5\%\), compounded yearly.
(a) Use logarithms to find the number of complete years after which the investment first exceeds \(\$8000\).
(b) Verify your answer using the GDC Finance Solver.
日本語訳
\(\$5000\) を名目年利 \(4.5\%\) の複利で預けます。利息は1年に1回つきます。
(a) 対数を使って、投資額がはじめて \(\$8000\) を超えるのが何年後(ちょうど何年)かを求めなさい。
(b) GDC の Finance Solver を使って、その答えを確かめなさい。
(a) \[5000 \times 1.045^{\,n} > 8000 \quad \Longrightarrow \quad 1.045^{\,n} > 1.6\]
\[n = \log_{1.045} 1.6 = 10.677\ldots\]
The investment first exceeds $8000 after 11 years.
(b) Using Finance Solver with \(I\% = 4.5\), \(PV = -5000\), \(Pmt = 0\), \(FV = 8000\), \(PpY = CpY = 1\):
\[N = 10.677\ldots \quad \Longrightarrow \quad 11 \text{ years}\]
SL 1.4 と SL 1.5 がつながる問題です。
(a) で対数、(b) で Finance Solver。同じ \(10.677\) が出ます。 別の道具で同じ答えが出ることを、一度自分の手で確かめておくと安心できます。
Finance Solver では \(PV = -5000\)(出ていくお金)、\(FV = 8000\)(受け取るお金)と符号を逆にするのを忘れないでください(SL 1.7)。
\(10.677\) を切り上げて \(11\) です。\(10\) 年後は \(\$7765\) でまだ届きません。\(11\) 年後で \(\$8114\) ✓
Use logarithms to と指定されているので、(a) では表やグラフで解いてはいけません。 指示された方法を使うこと自体が点になります。